- 結論とそれに至る証拠や推論は支持するが、文がただ長い、くどい。個人的な事柄がちりばめられ、事実を小出しにしては場面を変え、思わせぶりな記述も多く、まるでドラマの台本や推理小説を読むようだ。残念なことに小説を読むつもりで購入したわけではないので評価は2つ。
- 本書の主題は、カンブリア紀になぜ生命の大進化がおこったかに
ついて、光スイッチ説という、生物に眼を持つものが現れたため
それを引き金に大進化が起こったのだと言う主張を述べていることです。
全10章の内、1−9章で順番にその主張を裏付ける証拠集めを
行い、結論を出しています。
ただ、最後のほうで著者も述べていますが、そもそも最初になぜ眼
が進化の結果できたのかについては、推測を述べるだけです。
眼の誕生という題名に引かれて、眼についての本だと思うと、この
本の評価は低いものになると思います。
カンブリア紀の大爆発について、その原因を分かりやすく述べていて
目から鱗の状態を味あわせてくれる本です。 - ほとんどのカスタマーが賞賛のレビューを投稿されているが、正直信じられないでいる。余りにも前置き部分が冗長で、頁をめくってもめくっても本題に届かない。「光」の話が延々と続くが、光そのものの物理的意義は別の専門の本で学べばよく、改めてここで不完全な講釈をする必要はない。やっと「眼」の話が出てきたと思ったらまたもや延々と生物学的構造論やら進化論。カンブリア紀大進化はほんのわずかな説明で通り過ぎてしまう。大爆発にも喩えられるカンブリア紀の大進化、大爆発で出現したわれわれの想像をはるかに超えたあの生き物たちの一つ一つ、構造の一つ一つに「眼」はどのようなかかわりをなしたのか、具体的に論が展開されるのでなければ到底、府に落ちようがない、と思うのだが。
- 自分にとって、たくさんの新しい発見や気付きをもらえました。
主題のカンブリア紀生命大爆発の原因の話はもちろん
構造色の話、深海の掃除屋の話、魚の目のレンズの構造の話、
視覚の意味などなど・・・「なるほど」と感動できる部分が
たくさんあります。 - NHKで放映された「カンブリア紀大爆発」をわかりやすく説明してくれるような本である。この手の本は、どうしても専門用語が頻出するが、これほど読みやすいというのは、翻訳者の力量であろう。
しかし、読んでいて疑問が1つだけあった。
P346の「選択圧」という用語である。「眼」を獲得した原始三葉虫に世界を支配するための潜在能力があったと記載しているが、筆者は目的論的な説明を可能な限り避けていたが、ここの説明は納得がいかない。「淘汰圧」と「選択圧」の違いは何か、そもそも「選択圧」とは、どのような意味なのかが、説明抜きで突然に出現する。進化論は、仮説でありその原理の説明は簡単なほど科学的と思われるが、この部分はいただけない。
良質な書物の内容が全て納得できるものではないことぐらいは、他のレビュアーも分かっておられるだろうが、囃し立てているばかりでは、本当に書物を読んでいるのかと不思議になる。紙背に徹する姿勢が求められる。
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